オオアタマガメって、
かなり異様な亀です。
調べてて「え!」ってなりました。
名前からして、もう変です。
オオアタマガメ。
そのまま。
でも、
実際に見ると、
「いや、本当にデカいな……」
となる。
頭が、かなり大きい。
しかも、
多くの亀みたいに、
頭を完全には甲羅へ引っ込められない。
ここ、かなり衝撃的です。
「守り方」が、普通の亀と違った
多くの亀って、
危険を感じると、
頭を引っ込めますよね。
甲羅へ隠れる。
つまり、
完全退避型。
でも、
オオアタマガメは、
そこから少し外れた。
頭が巨大化した結果、
普通の防御方法が使いにくくなった。
では、どうしたのか。
頭そのものを、強くした。
頭、最強です。
頭の上は、
まるでヘルメットみたいな骨で覆われている。
嘴(くちばし)は鋭く曲がり、
噛む力も強い。
つまり、
「隠れる」のではなく、
耐える方向へ進化した。
ここ、かなり面白いです。
渓流の岩場で生きる亀
しかも、
この亀が暮らしている場所も特殊です。
山の渓流。
冷たい水。
流れの強い岩場。
かなり過酷です。
そこで、
平たい体で岩の隙間へ潜り込み、
強い爪でしがみつく。
尾もかなり長い。
しかも、登る。
オオアタマガメって、
泳ぎ回る亀というより、
岩場に張り付く亀
なんですよね。
ここ、
かなり格好いいです。
「守れない」から、別の強さへ行った
ぼくは、
この亀を見ていると、
時々、
人間社会と比べてしまいます。
世の中って、
「普通の成功ルート」
がありますよね。
安全に行く
無難にやる
失敗しない
でも、
全員が、
その方法を使えるわけではない。
オオアタマガメって、
まさにそれです。
普通の亀みたいに、
綺麗に守れなかった。
だから、
別の戦略を作った。
噛む。
耐える。
しがみつく。
つまり、
欠点が、別の進化を生んだ。
なんか哲学してる亀なんですよ。
「変な形」は、案外ちゃんと理由がある
最初見ると、
バランスが悪く見えます。
頭が大きすぎる。
尾も長い。
かなり極端。
でも、
研究を見ていくと、
その全部が、
渓流環境に繋がっていました。
強い顎は、
硬いものを砕くため。
平たい体は、
岩の隙間へ入るため。
長い尾は、
岩場で安定するため。
つまり、
変な生き物
なのではなく、
その場所専用の設計
になっている。
自然界って、本当に面白いです。
進化って、
平均点を目指していないんですよね。
その場所で、
なんとか成立する形を残していく。
だから、
かなり偏った生き物も生まれる。
でも、
その偏りが、
ちゃんと武器になっている。
ぼくは、そこがスキなんです。。
実は、かなり静かな亀
しかも、
オオアタマガメって、
行動範囲もそこまで広くありません。
渓流の限られた区間に、
かなり強く定着して暮らしている。
同じ岩場。
同じ流れ。
同じ隠れ場所。
しかも、
一度移動させても、
かなり高い確率で元の場所へ戻ろうとする研究もあります。
なんというか、
自分の場所をかなり強く持つ亀なんですよね。
ここも、1つの場所を大切にしているようで
スキなんですよねー。
でも、今かなり追い詰められている
そして、
この亀は今、
かなり危機的な状況です。
違法採集。
ペット取引。
生息地破壊。
しかも、
この亀って、
狭い渓流に集中して暮らすので、
見つかるとかなり捕まえやすい。
つまり、
生態そのものが、
危険にも繋がってしまっている。
ここは、
かなり苦しいところです。
また人間が邪魔をしている。
最近では、
DNA研究によって、
従来1種と思われていたオオアタマガメが、
実は複数系統に分かれる可能性まで出てきています。
つまり、
ぼくらが「オオアタマガメ」と呼んでいたものも、
実はもっと複雑だった。
自然って、
調べれば調べるほど、
単純ではなくなっていきます。
最後に
オオアタマガメは、
かなり異様な亀です。
頭が大きすぎる。
完全には隠れられない。
しかも、
流れの強い渓流で生きている。
最初見ると、
「変な亀だな」と思う。
でも、
調べていくと、
その全部に理由があった。
守れないから、
別の強さへ行った。
適応って、
案外、
欠点の修正
ではなく、
別ルートへの分岐
なのかもしれません。
生き物を見ていると、
「普通にできないこと」があるからこそ、
生まれる形があるのだと思わされます。
そして、
その極端さこそが、
長い進化の痕跡なのかもしれません。






