亀って、
長生きの象徴みたいに言われます。
ゆっくり
穏やか
のんびり
健康長寿
なんとなく、
静かな賢者
みたいなイメージを持っている人も多いと思います。
でも、
野生の亀をちゃんと見ると、
少し印象が変わります。
甲羅が
かなりボロボロなんです。
欠けている。
削れている。
ヒビが入っている。
藻が生えている。
土で汚れている。
綺麗じゃない。
むしろ、
「よくここまで生きてきたな……」
みたいな姿をしている個体が多い。
かなり人間っぽいなと思いました。
若い頃って、
なんとなく、
「綺麗なまま生きられる」
と思っている。
失敗せず
傷つかず
ちゃんと選択して。
ちゃんと成功して。
ちゃんと評価されて。
そんなふうに。
でも、実際は違った。
気づけば、
自分の甲羅にも、
かなり傷が増えていました。
うつで休職
借金
職場で消耗
家のこと
SNSで落ち込む
人と比べる
↑借金はこんなにありませんよ🐢
思ったように生きられない。
「もっと器用に生きられると思ってたのにな」
って、何回も思いました。
若い頃は、
もっと強い人間になれると思ってた。
もっと余裕のある大人。
もっと立派な教師。
もっと安定した人生。
でも、
50歳の自分は、
結構ボロボロです。
頭痛もする。
疲れる。
気力も落ちる。
感情も乱れる。
それでも、
朝になると学校へ行って、
子どもたちの前に立っている。
亀の甲羅って、
ただの鎧じゃないらしい。
生きてきた時間そのものが、
刻まれていく。
擦れた跡。
噛まれた跡。
環境に耐えた跡。
全部、
「生き残った証拠」
なんですよね。
この考えが浮かんでなんだか
気持ちが楽になりました。
昔の自分は、
傷を失敗だと思っていました。
うまくいかなかった証拠。
弱さ。
情けなさ。
消したい過去。
でも、
野生の亀を見ていると、
少し考えが変わってきた。
長く生きるって、
綺麗でいることじゃない。
削れながら、
残ることなんだと思う。
傷つかないことではなく、
傷ついても、
まだ歩いていること。
それが、
生き延びるってことなのかもしれません。
最近、
鏡を見ると、
「ああ、老けたな」と思います。
でも、
野生の亀を見ていると、
不思議と嫌な気持ちだけじゃなくなる。
ボロボロの甲羅
欠けた縁
汚れ
藻
でも、
ちゃんと生きている。
むしろ、
綺麗すぎる甲羅より、
少し傷ついた甲羅のほうが、
生き物っぽく見える。
人間も、
たぶん同じなんだな。
傷のない人生より、
傷を抱えながら歩いてる人のほうが、
どこか人間味がある。
泥臭い
不器用
でも、
なんか、
生きてる。
だから今日も、
傷だらけの甲羅のまま、
胸張って歩こうと思います。














