ある日の五年生の社会の授業の時の話です。
その日は、
みんながかなり集中していました。
よく聞いている。
反応もいい。
なんとなく、
教室の空気が柔らかい。
こういう時って、
ぼくはちょっと雑談したくなるんですよね。
なので、
授業の途中で、
僕は昔の話をしました。
実は僕、
大学を卒業したあと、
先生になりたいと思っていたけど
もう1つなりたいものがあって
その頃、
「宇宙飛行士になりたいな」
と思ったことがありました。
今みたいに、
ネットで何でも出てくる時代ではありません。
だから先生は
本当に電話したんです。
「宇宙飛行士になるにはどうしたらいいですか?」
って。
すると子どもたちが、
一気に食いつきました。
「えー!ほんで!?」
「最初に何聞かれたと思う?」
そう言うと、
教室中から、
手が上がる、上がる!
「はいはいはいはい!!」
「ヒントは体にあります」
「髪の毛ない人!」
「ヒゲある人!」
「頭いい人!」
「筋肉ムキムキ!」
もう、
完全に大喜利状態です。
「違うー!」
「それは近い!」
「惜しい!」
とか言いながら、
教室がどんどん盛り上がっていく。
そして、
僕は答えを言いました。
「虫歯ありますか?」
教室、一瞬止まる。
「え!?」
「宇宙飛行士って、虫歯あったらあかんねん」
当時の僕は、虫歯がありました。
だから、
「あなたはまだ受験資格に達していません」
と言われたんです。
つまり僕は、
虫歯のせいで、
宇宙飛行士になれなかった。
そう言うと、
子どもたち大爆笑。
すると今度は、
みんな一斉にタブレットを開き始めました。
「先生!宇宙飛行士調べる!」
この子達には、
授業中、疑問に思ったことはタブレットで
調べていいことを伝えています。
調べるが本当に自然なんですよね。
わからない。
気になる。
そう思ったら、
すぐ調べる。
「先生!149.5センチ以上やって!」
「2メートルある人はなれへん!」
「年齢制限ないで!」
「先生、まだいけるやん!」
「いやもう50歳やぞ」
「え!?50!?」
「もっと若く見える!」
「何歳に見える?」
「48歳!」
「そんな変わらんやん!」
教室、
ずっと笑っていました。
そのあとも、
「英語いるんちゃう?」
「理科の先生はなれるかな?」
「先生、英語の授業受けに来たら?」
みたいな話で、
どんどん広がっていく。
もちろん、
授業って、
本題が一番大事です。
社会なら、
社会の内容を理解すること。
それは間違いない。
でも、
こういう雑談って、
教室をすごく柔らかくするんですよね。
教師も楽しくなる。
子どもも笑う。
「あ、この空間いいな」って思える。
そういえば、
自分が子どもの頃に受けた授業を思い出しても、
授業内容って、
意外と覚えていません。
でも、
「先生がこんな変な話してた」
とか、
「あの雑談めっちゃ面白かった」
とかは、
不思議と覚えている。
授業って、
知識だけじゃないんだな。
そんなことを、
今日改めて思いました。
その日の授業が終わったあと、
僕は少しホクホクした気持ちで、
職員室へ戻りました。





ほっこりしますー☺️💕こういうお話を見ると、やっぱり先生って素敵な仕事だな、って思うんですよね✨めぇっちゃくちゃハードなんですけどね😂かめ先生、今日もお仕事おつかれさまです!
授業内容より、先生の雑談を覚えてるって、めちゃくちゃ分かります!
あの時間楽しかった~って感情、残るんですよね🚀