今日は、運動会について書こうと思います。
最近は暑さの影響もあり、昔のように秋ではなく、5月や6月に運動会を行う学校も増えてきました。
昔は10月ごろに運動会をすることが多かったように思います。
でも今は、気温のことを考えると、秋でもかなり暑い。
だから、少しでも涼しい時期に行う。
そういう学校が増えているのだと思います。
ただ今日は、時期の話ではありません。
今日は、運動会という行事の「巧みさ」について書いてみたいと思います。
運動会には、いくつかの種目があります。
たとえば、
団体演技
団体競技
走る競技
大きく分けると、この三つがあると思います。
団体演技というのは、ダンスやソーラン節、組体操のように、みんなで動きをそろえて表現するものです。
団体競技というのは、綱引き、玉転がし、大玉送り、台風の目のように、みんなで協力して勝敗を競うものです。
そして走る競技。
個人走やリレーです。
この三つを見ていると、運動会って本当にうまくできているなと思うのです。
子どもたちは、一人ひとり得意なことが違います。
走るのが好きな子がいます。
でも、その子がダンスも好きとは限りません。
逆に、走るのは苦手だけれど、ダンスは好きという子もいます。
みんなで協力する団体競技は好きだけれど、個人走は嫌だという子もいます。
リレーは緊張するけれど、綱引きなら楽しめるという子もいます。
つまり、運動会の種目には、いくつかの入口があるのです。
走る入口
表現する入口
協力する入口
この三つがあることで、子どもたちはどこかで自分の居場所を見つけやすくなります。
ここが、運動会のすごく巧みなところだと思います。
ボクの学校では、午前中で終わる形の運動会をしています。
そのため、種目をかなり絞っています。
団体演技と、走る競技。
大きく言うと、この二つです。
以前のように、団体競技まで入れる余裕はなかなかありません。
もちろん、時間や暑さ、安全面を考えると、仕方のない部分もあります。
でも、種目が減るということは、子どもたちの「入口」も減るということなのだと思います。
もし走る競技がなくなれば、走るのが好きな子の見せ場が減ります。
もし団体演技だけになれば、ダンスや表現が苦手な子にとっては、運動会全体がしんどいものになるかもしれません。
逆に、ダンスは苦手でも、
「リレーがあるから頑張ろう」と思える子もいる。
走るのは苦手でも、
「団体競技なら楽しめる」と思える子もいる。
そう考えると、複数の種目があることには、大きな意味があるのだと思います。
運動会は、ただ運動能力を競うだけの行事ではありません。
もちろん、速く走れる子は目立ちます。
リレーで抜かした子は、みんなから拍手されます。
僕自身も、子どものころは運動が得意な方でした。
勉強はあまり好きではありませんでしたが、運動会は大好きでした。
普段の授業ではあまり活躍できなくても、運動会では活躍できる。
そういう子は、今もたくさんいます。
教室では目立たない子が、運動場で一気に輝くことがある。
これも、運動会の大切な役割だと思います。
でも、運動会の良さは、それだけではありません。
苦手なことにも取り組む機会になる。
これも大きいと思います。
たとえば、一年生のころはダンスが苦手だった子がいます。
動きを覚えられない。
恥ずかしい。
みんなとそろえるのが難しい。
でも、二年生、三年生、四年生と経験を重ねていくうちに、少しずつ参加できるようになる。
最初は嫌だったことに、少しずつ慣れていく。
「やってみたら、思ったよりできた」
「去年よりは動けた」
「みんなと一緒にできた」
そういう経験が積み重なっていく。
これは、かなり大きいです。
苦手なことから逃げずに、少しだけ向き合う。
その力も、運動会の中で育っているのだと思います。
団体演技には、団体演技の良さがあります。
みんなで一つの動きを作る。
音楽に合わせる。
立ち位置を覚える。
自分一人だけではなく、周りと合わせる。
そこには、表現する楽しさがあります。
団体競技には、団体競技の良さがあります。
みんなで声を出す。
力を合わせる。
勝って喜ぶ。
負けて悔しがる。
そこには、協力する楽しさがあります。
走る競技には、走る競技の良さがあります。
自分の力を出す。
最後まで走る。
友達を応援する。
リレーなら、バトンをつなぐ。
そこには、挑戦する楽しさがあります。
どれも違う。
だからこそ、運動会は面白いのだと思います。
最近、運動会はどんどん短くなっています。
暑さの問題
練習時間の問題
教員の負担
子どもの負担
いろいろな理由があります。
それはよくわかります。
無理をしてまで、昔と同じ形を続ける必要はないと思います。
でも、ただ短くするだけではなく、
「どの子に、どんな見せ場を残すのか」
という視点は大切にしたいなと思います。
運動会は、運動が得意な子だけのものではありません。
走る子
踊る子
協力する子
応援する子
苦手だけど頑張る子
普段は目立たないけれど、その日だけ少し輝く子
いろんな子が、それぞれの形で参加できる。
その仕組みが、運動会にはある。
そこが、ボクはとても巧みだと思います。
運動会は、ただの学校行事ではありません。
子どもたちにとって、自分の違う一面を見せられる場所です。
勉強が苦手な子が、走ることで輝く。
走るのが苦手な子が、ダンスで輝く。
ダンスが苦手な子が、団体競技で楽しむ。
得意なことも、苦手なことも、少しずつ混ざり合っている。
そこに、運動会の良さがあるのだと思います。
運動会って、思っている以上に巧みにできている。
最近、そんなことを考えました。










それぞれがそれぞれの形で参加して輝ける…巧みですね✨私の地域は秋なのですが、わが子3人それぞれの輝き方、目に焼き付けたいとより、楽しみになりました🙌